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【一日一冊】★★★★★「重要証人: ウイグルの強制収容所を逃れて」
  • 発行日 2022-01-22
  • 発行部数 1760 部
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1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』6547冊目

★★★★★「重要証人: ウイグルの強制収容所を逃れて」
アレクサンドラ・カヴェーリウス♪

読書普及研究所 本のソムリエ
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▼本ナビ(6547冊目)
「重要証人: ウイグルの強制収容所を逃れて」
アレクサンドラ・カヴェーリウス 、草思社
【私の評価】★★★★★(90点)
https://1book.biz/2022/01/22/alexandra-cavelius.html

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【内容と感想】


■中国が「キツネ狩り」として、国外逃亡した
 約1万人を誘拐や脅迫によって強制帰国させて
 いるという記事を読んで、手にした一冊です。
 著者も亡命先のスウェーデンでマスコミの取材を
 受ける度に、電話で「黙らないか。子どものことを
 考えろ」と電話で脅迫されています。


 著者は、新疆ウイグル自治区の強制収容所で
 中国語教師として働いていました。
 強制収容所を辞めた後、著者は仲間から
 次は自分が収容されると知らされ、
 カザフスタンに脱出したのです。
 ところが、カザフスタンでは亡命が認められず
 中国に強制送還されそうになりますが、
 運良くスウェーデンに亡命することができ、
 この本を書くことができたのです。
 運が良かった、奇跡に近いことだと思います。


 中国の新疆ウイグル自治区では100~300万人の
 ウイグル人が強制収容所に収容されていると
 言われています。中国ではその収容所は
 職業技能教育訓練センターであるとしています。
 しかし、収容されるときは夜に警察から
 手錠をかけられ強制的に逮捕されるのです。


 また、著者のいた収容所では16平方メートルに
 20人が収容されており、トイレは一監房に
 一個のバケツで、24時間に一回しか空にして
 もらえず、監房は汚くて吐き気がしたという。


・あの施設が学校なら、連れていくのになぜ
 警察が手錠をかけ、深夜に逮捕しなくては
 ならないのだろう(p165)



■著者の証言の多くは、他の証言者と
 共通しており、ほぼ事実と考えられます。


 例えば、2016年から強制収容所が建設され、
 100~300万人が逮捕収容されている。
 親が収容されると、子どもは別施設に入れられる。
 外国に亡命中のウイグル人に対しては、
 家族を人質にして脅し、帰国させる。。
 収容所で、子どもが産めなくなる薬を投与している。


 びっくりしたのは、2017年から
 「家族になろう」プログラムとして
 週末、ウイグル人は漢族の家で家事手伝い、
 性接待をしなくてはならないことです。
 著者は性接待を避けるために、
 ワイロを渡しており、多くのウイグル人が
 ワイロを渡していたというのです。


・私は週に一度、大きな錠剤を一錠飲まされる
 ようになった・・・常に吐き気との闘いだった・・・
 その後、大半の女性収容者の生理がこなくなった(p243)



■また、この本に書かれてあることで、
 あまりに非人間的、独善的で
 事実なのかどうか確認が必要と
 思われることは、次のとおりです。


 公開レイプ:収容所内で同胞の前で少女を
 レイプし、抗議した人は処分(処刑?)される。


 反政府デモで逮捕された人が、
 デモ弾圧での死者と一緒に
 生きたまま火葬場で焼かれていた。


 中国共産党の三段階計画では、
 新疆を同化した後に最終的には
 ヨーロッパ占領を目指している。


 「中国の三段階計画」
 第一段階(2014~2025):「新疆において同化・・・
 第二段階(2025~2035):・・同化完了後、近隣諸国が併合・・
 第三段階(2035~2055)「中国の夢の実現後はヨーロッパの占領」(p225)



■著者はスウェーデンに亡命した今でも、
 中国から監視されており、マスコミの
 取材を受けた直後に脅迫の電話を
 受けています。中国の長い手は、
 どこにでも届くのです。


 この本を読んで、日本のマスコミや政治家で
 中国寄りの発言や活動をしている人がいますが、
 それも仕方がないことだと思いました。
 著者のように中国に脅され、従わざるを
 えない状況にあると思われるし、中国は
 ウイグルでその冷徹さを実証しているのです。


 不思議なことに著者について
 日本ではほとんど報道されていません。
 報道できないのでしょう。
 報道できないからこそ事実に近い内容
 と感じました。


 想像してほしいのですが、
 仮に沖縄が中国の自治区となり、
 中国人が大量入植して9割となり、
 沖縄人はパスポートを没収され、
 DNAや指紋がデータベースに記録される。
 週末中国人の家で家事をして
 夜の性の相手をさせられる。
 中国人に土地を収容され、
 学校では中国語で勉強させられる。
 反政府デモをすれば強制収容所に
 入れられ、臓器移植のドナーにされ、
 いつ臓器を摘出されるかわからない。
 収容所の女性は不妊薬を飲まされる。


 こうしたことが、現在、実際に
 起きている可能性があるのです。


 カヴェーリウスさん、
 良い本をありがとうございました。


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【この本で私が共感した名言】


・記者と話すのはやめろ。さもないと、
 家の外のゴミ箱で細切れにされた
 お前の姿を記者は見ることになるだろう(p25)


・1997年・・泉がかれた・・・老人たちは
 すっかりふさぎ込んでいた。「中国人が
 通った後には、草一本生えない」(p62)


・2006年、北京政府は「双語教育」と呼ばれる
 母語と中国語を学ぶ・・・


▼続きを読む
https://1book.biz/2022/01/22/alexandra-cavelius.html



「重要証人: ウイグルの強制収容所を逃れて」
アレクサンドラ・カヴェーリウス 、草思社
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■目次

第1章 過去の亡霊
第2章 中国の侵攻と破壊―輝く未来と生活の安定を夢見て
第3章 口をテープでふさがれて
第4章 監獄よりも劣悪な環境―世界最大の監視国家
第5章 完全なる支配―尋問とレイプ
第6章 収容所―地獄を生き延びる
第7章 「収容所で死ぬくらいなら、命がけで逃げよう」
第8章 カザフスタン―北京政府に介入される国
第9章 ウイルス―世界への警告



■著者紹介

 サイラグル・サウトバイ(Alexandra Cavelius)・・・
新疆ウイグル自治区出身のカザフ人。1976年、
イリ・カザフ自治州に生まれる。元医師・幼稚園園長。
2017年11月から翌年3月まで新疆の少数民族を対象とした
強制収容所に連行され中国語教師として働かされる。
収容所から解放された直後、今度は自身が収容者として
収監されることを知って故国の隣国カザフスタンに
逃れるが、不法入国の罪に問われ同国で裁判を受ける。
この裁判で中国政府が「職業技能教育訓練センター」
と称する再教育施設の実態と機密情報について証言、
裁判は一躍世界的な関心を呼び、ニューヨーク・
タイムズ、ワシントン・ポスト、フランクフルター・
アルゲマイネ・ツァイトゥングなどの主要メディア
で報じられる。カザフスタン政府は亡命申請を却下、
滞在許可が切れる直前の2019年6月に国連のとりなし
でスウェーデンに政治亡命。現在、安住の地と
なったスウェーデンで夫、娘、息子の四人で暮らし
ている。2020年にアメリカ国務省から国際勇気ある
女性賞(IWOC)、2021年にはニュルンベルク国際人権賞
が授けられた。




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<私の評価:人生変える度>
 ★★★★★(ひざまずいて読むべし)
 ★★★★☆(素晴らしい本です)
 ★★★☆☆(読むべき一冊です)
 ★★☆☆☆(余裕があればぜひ)
 ★☆☆☆☆(人によっては)
 ☆☆☆☆☆(こういう本は掲載しません)
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■読者の声 http://1books.blog112.fc2.com/

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■読者からメッセージをいただきました・゜゜☆


 ワークライフバランスが言われていますが,
 私自身はなかなか実践できていません.


 本のソムリエさんの読書普及活動に対して,
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 メールありがとうございます。


 私は31歳頃から毎日、定時退社
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 当時は書籍代に毎月5万円以上使っていて、
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■締め切りは、2021年1月22日(土)20時です。

 当選者には、こちらからご連絡して、
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▼編集後記

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 おはようございます!


 今日は19時からZOOMで
 地上最強の読書会です。


 次回は 2月6日(日)19:00~です
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1位「いじめは「犯罪」である。体罰は「暴力」である。」和田秀樹
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2位「もしあと1年で人生が終わるとしたら」小澤竹俊
https://1book.biz/2021/12/06/ozawa-taketoshi.html

3位「中小企業の「事業承継」 はじめに読む本」藤間 秋男
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4位「僕たちは、地味な起業で食っていく。 今の会社にいても、辞めても一生食いっぱぐれない最強の生存戦略」田中祐一
https://1book.biz/2021/12/21/tanaka-yuichi.html

5位「依頼が絶えないコンサルタントになるターゲティング出版戦略」五藤万晶
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